独りぼっちで大酒飲みさんの口コミ
飲むと言えば居酒屋行ってキャバクラというコースしか知らない後輩のFからたまには飲みに連れて行ってくれとの内容のメルが届いたのは今日の夕方の5時。
ちょっと大人な雰囲気の店でも連れて行こうかなと、サラリーマン時代に接待でよくお世話になった都内某所にあるクラブのママに連絡をしてみた。
『こちらはNTTdocomoです。お掛けになった電話番号は現在使われておりません』ん?どうなってんだ?
不思議に思い店に電話をすることにしましたよ。
店の電話も繋がらない
失礼だと思ったのですが当時常連でいつもカウンターの隅に座ってたKさんに電話をしてみました。
俺…『突然スミマセン、大酒飲みです。』
K…『やぁ、大酒飲み君ご無沙汰だね。』
俺…『あのぉ、クラブ○○の事で、ちょっとお聞きしたかっんですけど、突然の電話がこんな内容でスミマセン』
K…『あれ?大酒飲み君、聞いてないの?』
俺…『えっ?何の事です?』
K…『ママね、亡くなっちゃったんだよ。』
俺…『えっ?』
予想外の答えで頭の中が整理つきません。ん?あれ?亡くなった?どゆ事?
K…『膵臓癌だったんだ。てっきり大酒飲み君も知ってると思ってたよ。ママは大酒飲み君の事、自分の弟のように可愛がってたからな、他のホステスから連絡が行ってると思ってたよ。』
俺…『初耳です。いつお亡くなりになったんですか』
K…『去年の暮れだよ。ママ、みんなに癌だってことを言ってなかったみたいだね。亡くなるちょっと前に、「最近、大酒飲み君来なくなっちゃって寂しいわ」って話してんだ。自分が先がないってわかってたんだろうね。たぶん大酒飲み君に会いたかったんだと思うよ。』
何か、後頭部を思いっきり叩かれたような衝撃を受けました
そのあと、Kさんとどんな内容の話をしたか全然覚えていません。
ずっと、携帯を耳にあてながらママの上品な笑顔や常連さん達の顔がグルグル回っちゃって
明日はどこにも飲みに行かずFを自宅に呼び、ママのお勧めの日本酒でカウンター越しにいつもお酌してくれた十四代を二人でチビチビ飲もうと思う。
いま、十四代って手に入るのかなぁ。