千葉県松戸市。
人口50万人を超える東京のベッドタウン。
県内で千葉・船橋に次ぐ第三の都市である。
かつてこの地に一人の若者が住んでいた。
若者はとにかく楽しいことが大好きだった。
【自称遊び人】それが若者に押された烙印。
千葉・東京で遊び倒してきた若者は
十年程前に関東から飛び出していき
日本各地を旅する渡り鳥に姿を変えた。
北は青森から南は長崎まで転々と渡り歩き
辿り着いた地で様々な経験を積んでいった。
やがて放浪の旅に出た渡り鳥は
熱き魂を持ち、流れる血潮でその身を染めて
人生の裏街道を覆う漆黒の闇を体に纏い
闇夜を彷徨う鬼へと変貌を遂げた。
鬼は松戸へ戻ってきた。
いや、正確には戻ってきたのではない。
鬼がやってきたのは松戸の裏側の世界。
そこは「MAD CITY」と呼ばれる異界の地。
魔物が集いし處「魔集」(まつど)である。
今日も夜な夜な楽園を求めて
魔集の街を一匹の鬼が彷徨い歩く